人は行為によってだけでなく不作為によっても他者に害悪をもたらしうるのであり、いずれの場合もその損害について正当に責任を負う。
A person may cause evil to others not only by his actions but by his inaction, and in either case he is justly accountable to them for the injury.

哲学者
ジョン・スチュアート・ミル
1806年ロンドン生まれ、功利主義哲学を質的に深化させた19世紀イギリスの哲学者・政治経済学者・下院議員。師ベンサムの「最大多数の最大幸福」を継承しつつ快楽に質的区別を導入し、『自由論』では他者危害原則によって個人の自由の限界を定式化した。『女性の隷従』で女性参政権を論じた先駆者でもあり、自由主義思想の近代的基盤を築いた。
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出典: On Liberty, Chapter 1Verified
ジョン・スチュアート・ミルの他の名言
満足した豚であるより不満足な人間である方がよい。満足した愚者であるより不満足なソクラテスである方がよい。
文明社会の成員に対し、その意志に反して権力を正当に行使しうる唯一の目的は、他者への危害を防ぐことである。
全人類から一人を除いて同じ意見であり、たった一人だけが反対意見を持つとしても、人類がその一人を沈黙させることは、その一人が権力を持って人類を沈黙させることと同様に不当である。
意見の表明を封じることの特有の害悪は、人類全体から奪うことである。その意見に反対する者から奪うものは、それを持つ者から奪うものよりなお大きい。
一方の性を他方の性に法的に従属させることはそれ自体として不正であり、今や人類の進歩に対する主要な障害の一つである。